!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 3.2 //EN"> Through The Lenses - ストロボ 〜イントロダクション

ストロボ 〜イントロダクション




誰しも最初にお世話になるのはカメラに組み込まれている内蔵ストロボではないでしょうか。ちょっと暗いなぁという時すぐに使えて便利ですね。光源が云々、なんて考えずにすみます。
でもそうやって撮っているうちに、光量が足りないとか、もう少し凝ったことをしたいとか不満を感じるようになって買うのがクリップオンストロボ。純正品、汎用品ともに機能も種類も豊富です。そして、バウンスさせたりディフューズしたり工夫を凝らしてみるのですが、なにか「ビシッと決まる」というのには程遠い気がする... そんな感想をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ある日、スタジオ撮影に参加させてもらって強烈なカルチャーショックを受けました。例えばこれ。白ホリのスタジオに、スタジオ備え付けの大型ストロボ。セッティングはスタジオマンがやってくださったので、私はただ見ているだけでした。
スタジオでは大光量の大型ストロボを複数台使い、直接浴びせたりライトバンクを使ったり、パラソルや大きなレフ板ホリゾントに反射させたりと、いろいろ工夫して照明を作り出します。
私も実際にこういう多灯ライティングを経験し、スタジオライティングに興味を持つに至りました。
(※ ライトバンクという呼び方のほか、ソフトボックスやライトボックス、商品名のキミーラやウエハーなどと呼ぶ場合もあります。)

大きなスタジオを借りれば、たいていオプションとして大型ストロボも利用できます。スタジオマンも付いてくれて至れりつくせりなのですが、利用料金のほうもだいぶお高くついてしまいます。ちょっとしたスペースや自宅のダイニング、ハウススタジオを借りたりした場合はライティングは自分で用意しないといけません。
また備え付けのストロボを借りるにしても必要最小限の知識はあったほうがいいでしょうね。

そもそも大型ストロボとはどういうストロボを指すのでしょう?
一般的なストロボはその光量をガイドナンバーで示しますね。別な指標として Ws という電力で示すと 20Ws とか 30Ws とかいう数値になります。これが大型~ ストロボでは 200Ws 〜 2400Ws くらいの数値になり、10倍から100倍くらい光の絶対量が大きいわけですね。
また、小型ストロボの発光管は長さ 2〜3cm くらいの直管ですが、大型ストロボは 20cm くらいの管を Ω字、または U字 に曲げたものを使いますので、発光面積が広いという特 徴があります。
モデリングランプが組み込まれていますから、被写体に当たる光を撮影前に確認できます。
カメラに取り付けるのではなく、スタンドを使って場所を決めて設置するという特徴もありますね。
こういう特徴を備えたストロボを大型ストロボと呼ぶと考えていただければいいと思います。

プロペット社のモノブロックストロボ mono200E を例に説明します。

上段左の図は光の照射角度を決定するリフレクタを取り外したところです。リフレクタは用途別に何種類かあります。パラレフSは、大きな反射面により光を前方に集光し狭い範囲を明るく照らします。パラレフMは広く均一な光を作りますが、そのぶん明るさが劣ります。
中央の図モデリングランプについて説明しています。たいていはハロゲンランプですが、これを点灯することでストロボがどんなふうに光るかの見当をつけるわけです。このモデリングランプを取り囲んでいるのが発光管です。下の穴は、パラソル(反射傘)の軸を挿すための穴です。
右の図は照明用スタンドのストロボ取り付け部です。カメラと違い、ネジで固定するのではなく、照明器具の棒(ダボ)をこの穴に挿し込んで固定します。ダボ穴は口径 17mm です。(ただし器具によっては異なる場合があります)
下段左の図は操作パネルで、フル から 1/8 までは 1/3EV単位、その先 1/16 までは 1/2EV単位 での調光となります。他にモデリングランプ、他のストロボに同調するスレーブス、充電警告音などのスイッチなどが並びます。

セパレートストロボ

スタジオではセパレートストロボが一般的です。ジェネレータ(電源部)とヘッド(発光部)に分かれていて、1台の電源部 に2〜4灯のヘッドを繋げられます。ジェネレータはスタジオに据え付ける大型タイプからロケ向きの可搬型のものまでさまざま。大型のものはデジタル化が進んでいます。これと比較するとヘッドのバリエーションは少ないですね。お値段は 1200Ws クラスの1台2灯構成で一式40万円くらい掛かります。アマチュアでこれを新品で買う人は多くないでしょうね。
見てお分かりになると思いますが、ヘッドはモノブロックストロボを短くしたような形をしています。
ジェネレータには充電回路と電気を蓄えるコンデンサが入っており、発光時にはこのコンデンサに蓄えられた電気を一気に放出します。そのため両者を結ぶ接続コードは頑丈にできています。
(写真協力 = プロペット(株))
可搬型ジェネレータ
PROPET PC-1200MS
ヘッド
PROPET H-218B

モノブロックストロボ

そこで登場するのがモノブロックストロボ。ジェネレータとヘッドが一つになっていて運搬や設置が楽。このモノブロックストロボもさらに入門機と上級機に分けることができると思います。入門機はだいたい 200〜400Ws くらいですが、上級機には出力が 600Ws や 800Ws と大きいものがあったり、セパレートストロボのようにモデリングランプがバリエータに連動するものがあります。またクリック式調光が 0.2EV や 0.16EV 単位と細かいのも上級機ならでは特徴でしょうか。
一般的なモノブロックストロボ
PROPET mono200E
リフレクタ一体型モノブロックストロボ
PROPET mono201D

アマチュアにはコメットの TWINKLE シリーズやプロペットの mono シリーズが人気のようです。他にもサンスターストロボフォトナプロ機材ドットコムなどのメーカーの製品があります。有名と言えばスタジオではフランスのバルカーのセパレートストロボがとても有名。先に挙げたメーカーもほとんどがセパレートストロボを製造しています。

ところで、どこで買えるの?

もっともな疑問ですが、問屋を通せば一般的なカメラ店でも注文できると思います。東京周辺では新宿のヨドバシカメラ西口本店や 銀座のプロショップ銀一では店頭に展示されていて店員さんに説明してもらえます。ストロボメーカーのホームページで直接販売してもらえる場合もあります。
最後に、綺麗な化粧箱を期待してはいけません。プロ用機器なんてだいたいこんなもんです。

なんだか話が逸れてきました。では、具体的な説明に入っていきましょう。